1月14日(木)臼井先生主催のマーケティング研究会が開かれました 今年の御講演者は 三越伊勢丹ホールディングスの杉野仁司様です。 臼井先生とは学会で知り合ったそうです。 杉野様は「先生のプレゼンテーションに感銘を受けた」とおっしゃっていました。 わたしも先生を心から尊敬しております 去年の御講演者は資生堂の太田様でしたね。 今年の研究会もとても素晴らしい催しになりました。 テーマは「百貨店からみた中国市場」です。 みなさんが持っている「中国」のイメージはどのようなものでしょうか? わたしが持ってるイメージは広い国土、膨大な人口、地域格差、安い物価、質素な生活・・・というものでした。 実際、中国人の平均年収はだいたい1400元(=日本円18万6千円)で、月収は1.149元(1万6千円)だそうです しかしながら、中国は支出が伸びてゆるやかなインフレの状態になっています。 中間層と富裕層が拡大しつつある、巨大市場なのです。 都市のデパート店員は月収が600〜700元で、都市部の平均所得は1100元程度だそうです。 中国の経済をひっぱっている人たちは人口の24%、つまり3億人もいます。 また、上海のデパートはなんと23時まで開店しているそうです 中国の伊勢丹でもカットソーは4500円、パンプスは1万2千円程度で売られています 日本の伊勢丹とあまり変わらないですね。 中国のデパート「パークソン」でもカットソーは3000円など、同じくらいの値段で商品が売られています。 そしてとくに興味深かったのがこのFashion Image Mapです。 (※写真クリックで拡大) イメージはとても大事で、実際と比較してみることが大切なのだそうです。 市場のどこに穴があるのか、それを見極めて参入することが重要ですね 他にも競争要因、産業内における企業間競争の主な規定要因、製品差別化の困難さなどなど・・熱く講演していただきました。 杉野様はとても気さくな方で、冗談をまじえながら楽しくお話されていました。 あまり堅苦しい雰囲気ではなく、とてもききやすかったです! 中国のデパートの様子や街並み、道行く人びとの写真のスライドなどは見ていてとても面白かったです。 わたしとしては中国の伊勢丹の内装や各店舗の配置など、日本の伊勢丹とほとんど同じということに驚きました。 ファッションも日本と変わらないし、携帯電話もみんな持っているのですね。 これから中国ではどんどんニューリッチ層が増えるようです。 中国語が話せると年収が変わってくるかもしれません 質疑応答の時間では、就職活動についてのアドバイスもいただきました。 野崎先輩、就職活動についての質問ありがとうございました 質問する鈴木(洋)君。 杉野様、御講演ありがとうございました! 次回は懇親会の様子をアップします (嵐田)
臼井ゼミ旧ブログより転載:2010年マーケティング研究会